テクニック紹介

本来、皆さんが良くなれば、テクニックなど関係ないのだと思います。

大切なのは、原因を探る事と、どのような影響を受けているかを理解する事だと思います。
その為に検査が最も大切だと思います。

紹介した事で、皆さんにオステオパシーを少しでも理解して頂けたら幸いです。

2つの大きな分類

オステオパシーの手法には、大きく分けて2種類あり、クライアント様の状態に合わせ使い分けていきます。

◆◆◆ 直接法 ◆◆◆
直接法とは、障害に向かって直接的に進めていく方法を指します。硬い筋肉をストレッチしたり、動かない関節を動かない方向に動かしてあげる。このような手法の事を言います。
受け手としては、「痛気持ちいい」「やってもらった感がある」と言った感覚です。

◆◆◆ 間接法 ◆◆◆
間接法とは、障害から離れる事で周囲の循環を良くし、組織が自然と緩むのを待つような手法です。
受け手としては、「触っているだけ?」「体の姿勢を変えているだけ?」「押したり揉んだりしないの?」というような感覚を受けます。

p3-imge5■マッスル エネルギー テクニック(MET)
動きを制限している筋肉に対し、クライアント様自身の筋肉の力を利用し関節の状態を矯正していきます。強い力を必要としない上に、ご自分の力で動かすので幅広い年齢層に使用できます。

上部胸椎のMET

p3-imge5■ストレイン&カウンターストレイン
アメリカのDr.ローレンス・ジョーンズによって偶然発見された手法です。異常のある筋肉に対し、最も楽なポジションで90秒待ち神経の異常反射を断ち切る方法です。

腰椎のSCS

p3-imge5■間接法
組織が緩む方向に持っていく事ではストレイン&カウンターストレイン(=SCS)と同じですが、SCSが局所的に緩めるのに対し、間接法は全体的に緩めるような感じです。様々な部位に使用可能です。
※厳密には異なります。

第12肋骨の間接法

p3-imge5■内臓マニピュレーション
古くはDr.AT.スティルの時代から行なわれており、1980年代に入りフランスのJ.P.Barral,D.O.(F)によって再び脚光を浴びるようになりました。内臓の呼吸や体の動きに合わせて動く『可動性』と、内臓固有のリズム『自動力』を回復させる事を目的としています。内臓と関節の動きが密接に関係しているので、内臓が原因の方は非常に驚かれる事があります。

腎臓のマニピュレーション

p3-imge5■頭蓋オステオパシー
Dr.W.G.サザーランドによって「頭蓋骨(とうがいこつ)は動く」という画期的な理論の元に生まれた手法です。体をみる事なく、頭だけを施術することはありません。

顔面骨のマニピュレーション

p3-imge5■筋膜リリース
筋膜とは体の様々な部位を包む膜の事を言います。この筋膜と筋膜の間を血管、神経、リンパが通過するので、筋膜のよれた状態では、これらの働きを阻害します。
タイトな洋服やストッキングがよれた感じと理解して頂ければ良いです。この「よれ」を正すのが「筋膜リリース」とイメージして頂けると分かり易いと思います。

殿部の筋膜リリース(アンワインディング)

p3-imge5■アーティキュレーション
動かない関節に対し、動かない方向に向かって優しくリズミカルに動かす事で、関節の可動域を回復させる事を目的としています。

肋骨のアーキュレーション

p3-imge5■HVLAスラスト
皆さんがイメージする「ポキッ」という手法です。但し、音を鳴らす事が目的ではなく、あくまで刺激を加えて関節を動かす事を目的としています。

腰椎のHVLA

p3-imge5■ストレッチ
ご存知、ストレッチです。皮膚、筋肉、筋膜、神経鞘、血管鞘、硬膜に対して行います。当然、直接はできないので、他の組織を介して行う事になります。

 
 
 

腰の筋肉のストレッチ

 
 

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